五輪書 (講談社学術文庫)


 もうご存知の方もいるとは思いますが、朝日新聞のニュースサイトに平成の武蔵!?二刀流の剣士が出場 剣道全日本選手権という記事があります。
 平成の宮本武蔵、現る――。3日、日本武道館であった剣道の全日本選手権に、二刀を操る山名信行(徳島県警)が登場した。
 「一刀、中段が本道」という考えが根強い剣道界では、二刀は長く異端視され、全日本選手権への二刀流剣士の出場は昭和40年代以降は途絶えていた。学生剣道界では92年にようやく解禁された。

 私は剣道を習っていた(と言っても2,3年だけだけど)のですが、周りにはこんな人いなかったなぁ。というか竹刀を両手で持つことについての薀蓄をきかされた思い出があるくらいだから1本が当たり前なのかと思っていた。というよりも二刀流という発想自体がまったく思い浮かばなかった。
 確かによくよく考えてみれば剣道なんて元を辿れば武士なんだから、その時に二刀流の、それこそ宮本武蔵なんかがいたわけだから刀ではよくて竹刀だったら駄目という道理はありませんよね。
 でも周りはみんな竹刀を1本でやっているなか、一人だけ二刀でやるのは、きっと周りの批判的な目もあっただろうし、かなりの根性がないと出来ないと思う。それこそ「一刀、中段が本道」なんて考えが根強い世界で、しかも警察の世界で二刀流を貫くのはどれだけ大変だったろうか。
 そう考えると最後のこの人のコメントも妙に感慨深い。
 国際武道大在学中に取り組み始めた山名は初の全日本出場。2回戦でコテを奪われて敗退。小次郎敗れたり、とはいかなかったが、「いい所を打たれた。でも、この大会に出られたこと自体が最大の喜び」。

 きっと紆余曲折あったんだなぁ、と感じさせます。
 でもこうやってこの人が全国大会に出場して頑張っている姿を見て、同じように二刀流で剣道をやっている人にとっても励みになると思います。なんせ二刀流でも全国にいける、という実績ができたわけですからね。


 この試合の動画、ニコニコ動画にアップされてたりします。


 こういうのももちろん勝手にアップしちゃまずいんだろうけど、単純にニュースを読むよりも動画を見たほうがよりいっそう二刀流の事がよくわかります。
 なんとなく二刀流だと有利な感じがしてしまうけれど、動画を見るとそうでもないことがわかる。もちろん相手は二刀流の人となんかあまりやってきたことはない(多分0だろう)から攻めにくそうにしているのだけれど、二刀流の方も大変そう。
 そもそも竹刀ってのは結構重いものなわけで、それを二本持っているだけでも結構つらい。その上その試合ってのは相手の竹刀を弾いたりするのに使ったりするわけで、当然両手で持ってた方がしっかり持てるわけだから二刀の竹刀を払うのは楽になるわけですよ。
 さらに、剣道ってのは単に当てるだけじゃ駄目で、面とか胴とかが有効になるためにはきちんと力が入ってないとならない。私が子供のときに剣道道場で教わったのは「真剣だったら相手が死んでるような攻撃じゃないと有効ではない」と言われました。まぁこれはきっと冗談半分なんだろうけどちょっと当てたぐらいじゃ一本と認めてくれないのは確か。この辺は今アニメで絶賛放映中のバンブーブレードなんかでも解説してくれてるからそれを見たほうが断然わかりやすいと思います。

 それにしても
バンブーブレードアニメ化
→オープニングとか使い回しの批判が上がる
→制作費なんかの資料がWinnyで流出
→あまりの費用の安さに誰も文句言わなくなる
→アニメの人気が出てくる
→剣道の全国大会で二刀流が登場して盛り上がる ←いまここ

 という流れを考えると「剣 道 始 ま っ た な」と思わなくもない。強い選手を生み出すためには母数の増加が第一だし、こういうことで剣道をする人口が増えるといいですね。

 逆に剣道やってる人は今の時期、というか暖かくなるまでの冬の時期は道場の床がむちゃくちゃ冷たいだろうけど頑張ってください……マジで。
 私が習っていた頃は雑巾がけとかやっていたけれど、今もやっているのだろうか。幼心に「モップを使ったほうが早いだろ」とか思ってたけど今はどうなのかな。やっぱり精神を鍛えるためとかで雑巾がけしてるのだろうか。