よつばと! 7 (7) (電撃コミックス)


 毎日jpにマンガ大賞:「今面白い作品を選ぶ」書店員らがマンガ版「直木賞」創設という記事が載っていました。
 書店員やマスコミなど各界のマンガ通が「その年一番のマンガ」を選定する「マンガ大賞」(同賞実行委主催)が創設され、08年1月に同賞のウェブなどでノミネート作を発表し、3月に大賞を選ぶ。

 今年一番の漫画を選定するとのことなので、色々と条件があるみたいです。
 同賞は、「『このマンガは面白い』と言える公共的な賞をつくる」ことを目的に創設。07年1月1日〜12月31日の1年間に単行本が出版された最大8巻までの作品を対象に、書店員や評論家、マスコミ関係者などの選考員が各5作品を推薦。投票数の上位10作品をノミネート作品とし、選考員が全ノミネート作品を読んだ上で、投票で大賞を決定する。対象を最大8巻までの作品としたのは「ロングラン作品を対象にすると、票が集中してしまい、賞の目的である“今面白いマンガ”の発掘ではなくなってしまうため」(実行委)としている。

 ということで、今年1年間のうちで発売されたもので、かつ、今年出版された巻数が8巻までのもの、ということらしいです。

 しかも、選出するのが、書店員や評論家、そしてマスコミということなので、こりゃ、間違いなく選出される作品は『一般的に有名な』作品になるんじゃないかな、という気がします。
 そう考えると、今年話題になった漫画というと、よつばと!か、もやしもんぐらいしかありえないんじゃないかな、という気がします。あとはブラック・ラグーンの7巻とか。あ、でも話題になったと言えばらき☆すたの5巻もありますね。

 他に面白い漫画は色々あるけれど、選出する人が選出する人だけに、広く一般的に知られているものじゃないと受賞できなさそう。

 今年は他にもこどものじかんの4巻とか、未来日記の4巻とか、みなみけの4巻とか、WORKING!!の4巻とか、日常の2巻とか、かんなぎの3巻とか、スケッチブックの4巻とか、CYNTHIA THE MISSIONの6巻7巻とか、新世紀エヴァンゲリオン碇シンジ育成計画の4巻とか、色々出たのだけれど、選ぶ人が選ぶ人だけにやっぱりどうしても有名なのに偏ってしまいそうな気がします。

 それにしても謎なのは選出する人です。書店員はいいんですよ。わかりやすいから。誰が見ても明らかだし、自分の店の売れ行きなんかを知っているだろうから主観的にも客観的にも見れると思いますし。
 よくわからないのが評論家で、どういう人の事をいうんだろ?いわゆる漫画評論家って一般的に言われてたり、名乗ったりしている人のことなのかな。漫画評論家についてはたけくまメモの【業務連絡】「マンガ評論家」を辞めますというのが印象深いけれど、この人は辞めますって言ってるからいまいちどういう人が漫画評論家なのかってよくわからないんですよね。きっと名前を聞けば「ああ、この人か」と思うのだろうけど。
 そして、一番よくわからないのがマスコミ。これってどういう人たちのことを言ってるのかな。漫画を売っている出版社の事を言ってるのだろうか。
 そうであれば主観が入りすぎてしまう、というか自分のところで売ってる奴を推薦するに決まってるからこの場合選出する側に回るのはおかしいんじゃないか、って気がするのだけれど。
 これがテレビ局でも自分のところで放映しているアニメの原作を挙げるだろうからやっぱりおかしい気がするし、そうではなくて漫画とかを出版したり放映したりしているわけではないマスコミであれば、今度は一般人となんら変わらないからやっぱり選ぶ側に回るのはどうなのかな?って気がします。

 というより何で一般人のネット投票にしないんだろ。それが一番公平な結果になりそうな気がするんだけどなぁ。
 もちろん最初から誰でも何でも投票できるようにするとぐだぐだになりそうだから、ノミネート作品は書店員とか評論家とかに選んでもらって、その中から一般人が投票できるようにすればいい。
 そうすると一人で大量投票する人が出てくると思うので、例えば出版社に協力してもらって漫画雑誌や単行本にシリアル番号をつけてもらって、そのシリアル番号の数だけ投票できるようにすればかなり公平になる。

 漫画や雑誌を大量に買う人が出てくる、とか、元々たくさん買っている人が有利になる、という人もいるかもしれないけれど、たくさん漫画を読んでいる人のほうがより選ぶことに対する重みがあるのはある意味当然といえば当然(だから今回の選出者が書店員や評論家のわけだし)なので、問題ないと思いますし。

 こうやって一般にオープンじゃない感じで選出するとなると、不透明な感じがするし、よく言われている芸能人のオーディションみたいに、結果が既に決まっているのに、形だけ選んでる風を装っているみたいに見えてしまう。

 まぁ恣意的であろうと、公平であろうと、一般投票から選ぼうと、やっぱり今年の大賞はよつばと!の7巻で間違いないと思うので、構わないのですけどね。
 でもそうであればそれこそやる必要がないんだよなぁ、ホント、何のためにやるのかいまいちよくわからない大賞だ。