ジョイ・オブ・ワーク~組織再生のマネジメント「On Off and Beyond」というサイトにメタボリックシンドロームは新たなデミングかという記事がありました。
この記事は、「メタボリックシンドローム」という言葉の発祥の地であるアメリカではこれの重大さが歯牙にもかけられてない、と言うような話(超適当なので元サイトを読んだ方がいいと思います)なのですが、その中で触れられているデミング先生に関する記述が私の認識とは正反対だったので、ちょっと突っ込みを。
本当はコメントをしたかったのですが、何回やってもスパム判定されてはじかれてしまったので、トラックバックを送ります。
メタボリックシンドロームは新たなデミングかという記事の中で、デミング先生について
話は飛ぶがトヨタの品質管理の基礎となったことで有名なデミング博士。統計処理を利用した品質管理の礎を築いた重要な人物だが、この人のアメリカでの知名度はかなり低い。1993年に亡くなったとき、日本の製造業界ではヒーローだったが、アメリカではやっと「そんな人がいるの?」と思われてきたところであった模様。
デミングの緻密な理論的品質管理は、大変すぎて現場に応用不可と、アメリカ人は切り捨ててしまったから、とも言われる。ところが日本では、まじめにデミングの理論を応用し、見事に工業生産品の品質を向上した。
というように記述されています。それに対して私がしようとしたのが以下のコメントです。
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本筋とは全然関係ないところを突っ込むのもあれですが、デミング先生はアメリカでは超有名(らしい)ですよ。
おっしゃるとおり、デミング先生は日本の品質管理の礎を築いた人で、日本の高度成長期にいなくてはならない人でした。
その頃アメリカは低迷していて、何故日本がここまで成長したのかというと、それはデミング先生の提唱するTQM(トータルクオリティマネジメント)を実行したからだ、という答えにたどり着き、デミング先生に教えを請うようになったのだとか。
その後、デミング先生はお亡くなりになる一週間前までデミングの4日間セミナーをやり続けたらしいです。
ある州では幹部全員にそのセミナーを受けさせ、セミナーを受けなければ幹部になれなかったとまで聞いています。
そのお陰でその後のアメリカは発展し続けた
逆に日本はデミング先生のTQMを製造業にしか生かせなかった、Qを品質と訳してしまった(Qualityは本来『質』であって『品質』ではない)ばかりに、何かしらの物体を管理するものだと勘違いしたばっかりに、サービス業にまで生かせなかったので低迷した。
と言うことをデミング先生の弟子の吉田耕作先生から直接伺いました。
この辺の話は吉田先生の著作である「ジョイオブワーク」という本に書いてあると思います。
もちろん吉田先生はデミング先生の身内と言っても過言ではないので、贔屓目に見ているのかもしれませんが……
一応ご参考までに
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元サイトではデミング先生がお亡くなりになる頃までアメリカでは全然有名ではなかった、と述べられているのですが、私が吉田先生から聞いた話では1980年代にアメリカでもデミング先生の教えを学び始めていたとの事でした。
この辺の話は連合総連の視点というページの『●復活米国に学ぶ日本再生への道』というところにも書いてあります。
70年代後半、低迷する産業を抱えアメリカは日本繁栄の謎を必死に研究した。調査先の日本企業で頻繁にでてきた名前が「デミング」。かくして1980年、アメリカでは無名に近かった80歳のデミング博士が引っ張り出され、NBCから「もし日本にできるなら、なぜ我々にできないのか」が放映される。以後博士の四日間セミナーが全米で開講され、総聴講者数は二十万人に及ぶという。デミング博士が提唱した経営戦略がTQMである。
ただ、この上の記述も私と同様、恐らく吉田先生から聞いた話だと思います。
元記事のサイトの方はアメリカに住んでいらっしゃる方なので、直接アメリカの人の話を聞いているかもしれないので、そちらの方が真実かもしれません。



http://en.wikipedia.org/wiki/W._Edwards_Demingによりますと、1991年の公共テレビのドキュメンタリーで、Demingの日米のメジャー度の違いが語れたようです。いわく
Despite being considered something of a hero in Japan, he was only beginning to win widespread recognition in the U.S. at the time of his death.
「有名」といっても程度がありますので、例えば「テレビのドキュメンタリーが作られる程度には有名」だったわけで、それってかなり有名だ、と言われればその通りです。ただし、日本のレベルでなかった、ということです・・・。