花子と寓話のテラー
2007年08月14日
存在しないけど存在する? 〜花子と寓話のテラー〜
花子と寓話のテラー (1)


全4巻のこの漫画、読み終わったので思ったことでも。
この漫画ってのは私の認識した限りで簡単に言うと、「実在には存在しないけど、心の中であると思ってしまったから具現化する。そしてその具現化したものが襲ってくる」っていう感じです。前も言ったきもしますが。
で、これって何かに似てるな〜と思ったら京極夏彦の京極堂シリーズ
京極堂シリーズは何らかの一連の事象(事件)に対して妖怪という概念を当てはめて、その妖怪を祓(はら)う。そして妖怪を祓う事によって事件を解決するお話です。私の認識では。
この2つは本来存在しないものを倒すという点で似ているな、と感じました。あ、あと探偵が出てくるところも似てますな。花子と〜の方は主人公が探偵で京極堂の方は主人公の友達が探偵だから少し違うけれども。
今回の話に全然関係ないですが、京極堂シリーズは本当に面白いですよ。小説なのにこんなにドキドキハラハラして、先が楽しみになる小説もめずらしい。シリーズ1作目は「姑獲鳥の夏 (リンク先は文庫版)」ですが、個人的に1番好きなのは「絡新婦の理(リンク先は文庫版)」です。2番目が「魍魎の匣(リンク先は文庫版)」ですかね。夏休みの課題に読書感想文なんかがあるのであれば、是非読んでみてください。文章量は相当多いですが、面白くて、読了後に満足感を得られることは保証します。
あともう1つこの漫画に似てると思う漫画があって、それが「地獄先生ぬ〜べ〜
こっちの漫画は妖怪がいる、という前提で話が進み、基本的には妖怪は学校の先生(名前忘れた:ぬえのなんたら)に退治されてしまいます。この事件が起こって、最終的に退治されるところが似てるかな、と。
そんなこと言ったらげげげの鬼太郎だって似てるだろ、といわれそうで、実際そうなんですが、ほら、漫画に出てくるお色気具合とかあるじゃないですか。それが鬼太郎よりはぬ〜べ〜に似てるってわけですよ。
にしてもこの花子と寓話のテラーは面白かったんだけど、なんか違和感があって、2巻の終わりのほうぐらいから最終回を意識した作りになってる気がするんですよね…。なんかいかに最終回に持っていくかという感じで漫画が描かれている感じがして、そこがちょっと残念でした。「名探偵コナン」のようにgdgdに延々と続けて欲しいとは思いませんが、もう少し展開を小出しにして欲しかったな〜、と。毎回のように新展開みたいなのは読んでるほうが落ち着けないな、と思ってしまいましたよ。
とは言え、妖怪、怪談といえば夏なので、夏のうちにこの漫画も読んでみるのもいいかもしれませんね。
2007年07月30日
君は彼女を2度殺したんだ 〜花子と寓話のテラー 1〜
花子と寓話のテラー (1)夜部屋を暗くして寝るのが恐くなる、そんな漫画です。
よく恐い話とかあるじゃないですか。ベッドの下に誰かが潜んでるんじゃないかとか、テレビつけっぱなしで寝てたらテレビから人が出てくるとか。
これはそういう話を『思ってしまったらそれが現実になる』っていう話の漫画ですよ。ナポレオン・ヒルの思考は現実化するの恐い話版みたいな感じ(大分違うけど)。
この漫画を読んだら人からの恐い話は聞きたくなくなりますよ。だって、そんな恐い話を聞いてしまったらそれが現実に起こったらどうするんですか…
色々な本に書いてあることだけど、人間ってのは自分がそうだと思っているものしか見えない動物で、目には映っていても認識できないとそこにあることがわからない。それの逆だってことですよ、この漫画は。目には映ってないけれど、頭の中ではそれが存在すると認識してしまっているから現実に出てきてしまう。その結果そういった現実には存在し得ないものに襲われて殺されてしまう。
それにしてもこの漫画の作者のえすのサカエって人はストーリーの作り方がうまいと思う。こういった既に存在するものに自分のアイデアを加えてオリジナルの話にするってのは未来日記もそうだけど、既に存在するものとは似ても似つかないものになってる。
加えてこの絵ですよ。恐い雰囲気を出すのに一役買ってるというか、この絵だけで一つの世界観を作り出してる。
この巻の最後の話は人面魚が出てくるんですが、この話を読むとなんか切ない気持ちというか、心の中にもやもやが浮かんでくるような、そういう気持ちになる。いや、まぁ映画のSEVENとかに比べたらまだましなんですけどね。




