こどものじかん 6 (6) (アクションコミックス)著者:私屋 カヲル
販売元:双葉社
発売日:2009-01-21
おすすめ度:
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漫画、と一言でいっても色々な物があります。ギャグ、バトル、シリアス、恋愛、シュール、萌え、エロ、グロ、硬派、軟派、不条理、etc,etc...
何回か書いてますが私が一番好きなのは「日常物」です。そんなジャンルがあるかどうかは知りませんが淡々と日常を描くような物で、なるべく先の展開が読めない物が好きです。具体例を挙げると「よつばと」「ふらふろ」「日常」「GA」「ひだまりスケッチ」「みつどもえ」「イカ娘」「苺ましまろ」「あずまんが大王」などなど。この中で言うと「ひだまりスケッチ」や「あずまんが大王」などについてはキャラが成長してしまっていますが、理想を言うともう成長なんてしなくていい。「ホスト部」のように季節が何度巡っても登場人物の年は変わらないでずっとその世界で日常生活を営んでいる姿を描写している作品が好きです。だから必然的にギャグや4コマ漫画が好きな漫画としては多いです。これらは登場人物が年を食わないことが多いですから。「よつばと」も季節は進んでいきますが、スピードが格段に遅いので好きです。多分箱庭みたいな世界が好きなのだと思います。だからある程度ストーリーがあってもそれが延々と続くものは好きです。「ブラックジャック」とか「ドラえもん」とか「天地無用」とか「マリア様がみてる」とか。マリみてはあまりにも突然に終わってしまったことにショックを受けたけれど
だからといって別の物は好きでは無いのかというと、全くそんなことはなくてストーリー物も好きです。ただ動き出してまった物語には必ず終着点があるわけで、今のストーリーを読みながらもこの先どうなって終わるんだろうということを薄ぼんやりと考えてしまうのでそれが少し憂鬱ではあります。ストーリー物と言うのはAという状態だったものがBという状態になることが目的だったりするじゃないですか。するとBになれば目的が達成されて終わってしまう。そういうのが見えてしまうのが嫌なのです。私の理想的な最終回は今までと同じ雰囲気で展開して、登場人物達の日常は続くけどそれを描くのは今回でおしまい、という感じで終わるような物がいいです。あまり具体例が挙げられないけれど、「仕切るの? 春日さん」なんかがそれに近いかな。あとは「サナギさん」とか。こういった漫画というのは気軽に読めるし、読む巻数が特に制限されないじゃないですか。キャラの相関関係はわからないかも知れないけれど別にどこから見たっていい。サナギさんなんか別に何巻から読んだって問題ないわけです。そういう手軽さも好きです。
逆に好きなんだけれど読むのが苦手な漫画もあります。それが「重い(かもしれないと想像が付く)漫画」です。重いというのは個人個人によって違うと思うのですが私の場合だと「いじめ」とかそういうので「登場人物が一人(もしくはごく少人数)で苦しんでるいるのに解決策が見えない、もしくはあっても作品の中ではその方法は採択されない」という感じの漫画。要するに感情移入しすぎてしまって漫画を読んだ後も気持ちを引きずってしまう物が苦手です。しかも私の場合は誰か一人について感情移入してしまうのではなくて登場人物達全員に入れ込んでしまう。それで余計につらい。具体例を挙げると「マリア様が見てる」の「レイニーブルー」とか。あれは続刊の「パラソルをさして(だっけ?)」を読むまではずっと気分が沈んだままでした。それくらい影響を受けてしまう。だからこそ日常的な、ほのぼのとした物が好きなのだと思う。
で、私の中でかなりの重さを誇る漫画が同時期に発売されたわけですよ。一つは「こどものじかん」、もう一つは「百舌谷さん逆上する」です。「こどものじかん」は話を読まないで絵柄だけ見て色々言う人が多いですが内容はかなり重いです。どう重いのかって言うのは具体的に言うとネタバレになりそうなので書きませんが正解が見えない感じなのが読んでいてつらい。
「百舌谷さん〜」の方は「ツンデレ」を病気と定義した画期的な漫画なのだけれど、主人公の少女は感情が高ぶる(嬉しさでもそれ以外の感情でも)と癇癪を起こしてしまうという設定で、そのために周りが腫れ物を扱うかのように彼女に接するのがつらい。何がつらいって腫れ物を扱うように接している側も本当はそんなことはしたくないのにそうしている、というのがわかってしまってつらい。
だから、私はこういう漫画を読み始めるには日を置きます。なんて言うんだろ、読む決心がつくのを待ってから読むようにしています。ギャグ漫画などは買ってきて家に帰ったらさっそく封を開けて読み始めるのだけれど、重い漫画についてはまず表紙を眺めて、中の話を想像して、その中でも最悪の展開をさらに想像して、とりあえずその時は読まずに日を置いて、最悪の展開でも読み切れる! と判断がついてから読みます。
何でこんなアホみたいな読み方になるのかと言うと、こうやって読むと読み終わった後にほっとするからです。上にも書きましたが、何も考えずに読んで重い展開だとそれが救われるまで延々と苦しむことになるわけですよ。日常生活を送っている時にふと思い出して鬱になる、みたいな。でも最悪な展開を想像しておくと、大抵はそれほど酷い展開にはならないので読み終わった後に「よかった、想像していたより酷くなかった」となるわけ。そういう安心感が無いととてもじゃないけれど読むことが出来ません。
ただそうやったとしても一日に1つを読むのが精一杯で、とてもじゃないけれど2作品を一日のうちに読むのは不可能です。一昨日「こどものじかん」を、昨日は「百舌谷さん〜」をようやく読み終わりました。漫画って言うのは読み終わるまでに10分ぐらいしか時間を使わないけれどその10分の間に本当に色々な事を考えさせられる。ものすごい密度の濃い10分を過ごすし、自分のその後の思考にも影響を与えます。よく「漫画を読むと全てが描かれているから自分で何も考えなくなる」みたいな事を言う人がいますが、そういう人はまともに漫画を読んだことがないのだと思う。「よつばと」一つとってみても、実によく考えられている事がわかる。よつばが絵を楽しそうに描く回を掲載したのであれば、よつばは普段から絵を描くのが好きなのだろう、だから(読者から)見えないところでも絵を描いているはずだ、という感じで何気ない1コマによつばの描いた絵が描かれていたりする。1コマからそういう情報が読み取れるわけです。
そうそう、漫画の内容は想定していた最悪よりはかなり内容的に重くなかった。ただ次の巻はより重くなるフラグが立ってしまっているので次の巻が出る頃にまた苦悩することになりそう。
多分これって作者の思うつぼなんだろうなぁ。1つの漫画でこれだけ大騒ぎして、ものすごく強い影響を与えているわけで、私としてはただただ感服するばかりです。
冷静に考えるとホントに大好きな日常系の漫画は何回も読み返す代わりに読む前には時間を全くかけませんが、こういった重い感じの漫画については読む前に最低でも1日かけるし、読む前に内容を熟考するし、って事で客観的に見たら重い話の方が好きな人のように見えますね。いや、もちろん好きですけれどね。好きだからこそ買っているわけですし。
百舌谷さん逆上する 2 (2) (アフタヌーンKC)著者:篠房 六郎
販売元:講談社
発売日:2009-01-23
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重い、けれど――
気持ち悪い















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