漫画読もうぜ

基本的には漫画についてあれこれ書くところ。 でもアニメやゲームについても結構書いていたりします。

相撲

どう考えても別のものを想像させます、本当に(以下略

クロサギ 17―戦慄の詐欺サスペンス (17) (ヤングサンデーコミックス)


 朝日新聞のニュースサイトにこんな名前の記事がありました。

 「腕時計当たる」とウソ 前時津風親方 力士死亡


 最初にこの記事のタイトルだけを見たとき、この親方詐欺までしていたのかと思いましたよ。
 時計があたる、と嘘をついてお金でも騙し取ったのかな、と。

 でも実際は全然違っていてこういう記事でした。
 大相撲・時津風部屋の力士急死事件で、前時津風親方の山本順一容疑者(57)=傷害致死容疑で逮捕=が、愛知県警の調べに対し、当初はビール瓶で額をなぐったことを隠し、「腕時計が当たった」とうその供述をしていたことが分かった。死亡前夜のこの殴打がきっかけとなって本格的な暴行が始まったとされ、県警は、前親方が自らの行為の重要性を認識していたことを裏付ける事実とみている。(朝日)

 ということで、痛ましい事件でようやく掴まった親方がいまだに犯行を否認しているという反吐が出るような記事でした。

 これ、タイトルの付け方が絶対間違ってますよね。
 本文で「腕時計が当たった」と言っているのだから、それをそのまま使えばいいのに、なんでこんな言い回しにしたんでしょうか。謎です。

 で、このタイミングでこういうタイトルだから、私はこれを連想してしまいましたよ。
(前略)
男「で、僕たち二人で相談してさ、通りすがりの人にあげようってことになったわけ」


んなわけねー。うさんくせー。


男「どう?時計いらない?貰ってくれない」


まちがいねー。うさんくせー。


チキ「あー、いらないですねー」

(後略)
(「時計詐欺」に出会った。 - 荻上式BLOG)


 詳細はリンク先のサイトを見ていただければいいのですが、時計が余っちゃって、もらってくれって言っておきながら手を出すと、少しでいいからお金をくれっていう詐欺です。

 で、なんでこんなの思い出したのかと言うと、この記事を最近読んだから、というのもあるのですが、この詐欺、私もあったことがあるんですよ。
 何年前だろ、もう7年ぐらい前かな。しかも秋葉原で。
 当時私は秋葉原でバイトをしていたのですが、バイトに遅刻しそうで急いでいて、やっと店の前について、自転車を停めてさぁ店に行こう!というタイミングで車から声をかけられまして。
 私はよく人から道を尋ねられたりするので、あぁ、また道を尋ねられたのかと思い、その人達に近づいていったその時計詐欺だったわけですよ。

 私はバイト遅刻しそうで急いでいたので早く切り上げたかったのですが、向こうも相当しつこくて、中々解放してくれなくて大変でした。
 まぁ向こうは車の中でこっちは路上に突っ立っていただけなので、別に黙ってその場を立ち去ってもよかったんだな、と今では思いますが当時はなんか悪いと思ってずっと相手をしていました。

 そしたらすぐ近くにあるバイト先から社員の人が出てきて私の姿を見つけて「何やってんだ」と声をかけてきたんですよ。バイトの時間過ぎてたから。
 そしたらその車に乗った2人組は何も言わずに急いでどっかに行っちゃいました。

 当時は胡散臭い人だったな、とは思いはしたものの、そういう詐欺があるとは全く知りませんでした。
 で、最近上の記事でその自分も遭遇したのが世間で結構有名な詐欺だったってわけで、私の中ではこの時計詐欺が今流行ってたんですよ。
 だから朝日新聞のこのニュースのタイトルを見てそういう発想をしてしまいました。

 それにしてもこの時計詐欺、なんかもうずっと昔からあるみたいだけれど、あんまり取り締まられてないのかな。
 しかも随分割に合わないような詐欺だと思いますよ。そんなことしてる時間が合ったら普通に働いた方が全然いいのに。

相撲好きの方は要注意!

相撲 2007年 12月号 [雑誌]


 INTERNET WATCHに「死にたい」で検索した人に自殺予防ページへのリンク、Yahoo!が自殺対策という記事がありました。
 Yahoo! JAPANは1日、国立精神・神経センター自殺予防総合対策センターの協力のもとで、自殺対策として「Yahoo!検索」の自殺願望と関連するキーワードの検索結果画面に、自殺予防総合対策センターの相談窓口の情報を掲載したページに利用者を誘導するためのリンクの表示を開始した。

 この取り組みは、自殺予防活動の日として定められた12月1日の「いのちの日」に合わせて開始されたもの。「死にたい」「楽な死に方」などの自殺願望と関連するキーワードの検索結果画面に、自殺予防に関するリンクを表示する。

 つまり、自殺を考えている人が検索しそうなキーワードで検索がかけられたときに、自殺を踏みとどまらせるためのサイトを検索結果の上位に表示して、自殺をやめさせようという試みのようです。
 これは素晴らしいですね。自殺をしよう!と思うのはかなり突発的な感情で、そう思ったときに自殺をする手段を提供されたりして、それで死んでしまうことが結構あるらしいので、そういった突発的な感情をなだめさせるようなサイトが表示されるのはいいことだと思います。このおかげで100人が1人になることはないだろうけれど、1人でも命を救えればこの試みをした意味はあると思います。

 ただ、相撲好きの人には要注意です。なんとなく検索しただけなのに自殺自重しろというサイトに誘導されてしまうかも知れないからです。

 相撲には「死に体」という言葉があります。これは、要するに既にどうしようもない状態で、まだ地面に身体がついてはいないけれど、そうなったも同然という状態です。だから、この時に勝ってる方が怪我をさけるために先に手をついても負けにはならない、というようなことになってます。

 でね、この「死に体」ですけど、読んで字のごとく「しにたい」って読むんですよ。しかも、これ結構有名な用語なのに、MS-IMEじゃ一発で変換できない。まず「しに」を「死に」に、次に「たい」を「体」に別々に変換しないといけない。うっかり間違って「しにたい」と打ってから変換したら「死にたい」と変換されてしまうこともあると思います。
 こう変換したことに気付かずに検索ボタンを押してしまったら……。
 『自殺は防ぐことができる』なんて文言が目に飛び込んでくることになってしまいます。自殺をしようとする意図なんて全く無いのにこんな文章が出てきたらびっくりですよね。

 だから、相撲好きの方は「死に体」について検索するときは是非きをつけてください。

相撲と同じぐらい酷い話じゃないのか、これは

 朝日新聞のニュースサイトの高校生空手部員が一時重体 脳振盪後に走りこみという記事。
 熊本市の私立開新高校(生徒1054人)で7月、空手道部の練習中に脳振盪(しんとう)で倒れた1年の男子生徒が直後に走り込みをさせられ、翌日に急性硬膜下血腫で倒れ意識不明の重体になっていたことがわかった。意識は戻ったが、現在も実家のある佐賀県内の病院に入院し、重い後遺症で歩けない状態という。田中満生校長は「このような事故が起き申し訳ない。走り込みはしごきとは判断していない」と話している。

 信じられない。何が信じられないって、脳震盪で倒れた1年の男子生徒にその直後に走りこみをさせたって事もまずまともな神経じゃ信じられないと思うけれど、それ以上に信じられないのが校長の「走りこみはしごきとは判断していない」という言葉が信じられない。

 脳震盪で倒れたやつを走らせるのはしごきじゃなかったらなんなんだ。いじめか、嫌がらせか、もしくはもう死んでしまえばいいのに、とか思ったのか。そうでないと説明がつかない。
 脳震盪だよ。もう今時では漫画の中でだって頭を打って倒れるシーンがあって、駆け寄った生徒がそいつを動かそうとすると先生が「動かすな!」って怒るシーンが入るような時代に、そういったことには詳しい(はず)の先生が走りこみをさせて、それが悪意以外の何者なのか説明できるものならしてもらいたい。
 何なら頭をぶん殴って気絶したところに水をぶっかけて気づいたところですぐに走りこみをさせてやりたい、それくらい酷い。言葉の暴力は本当に酷いよ。しかも校長が言ってるんですよ……。信じられないなぁ。きっと自分(と学校)の保身しか考えてないのだろうけど。

 で、これって何かに似てると思いませんか?
 これって相撲の話と全く同じ構図だと思うんですよね。記事の残りの部分を読むとよくわかります。
 同校によると、生徒は7月10日、組手の練習中、あご付近に突きを受けてひざから崩れるように倒れた。いったん道場内に寝かされたが、数分後に部長の男性教諭(39)の指示で、グラウンドでタイヤを引いての30メートルダッシュなどを数回させられた。

 翌11日の放課後、生徒が職員室を訪ねて頭痛と吐き気を訴え、「病院に行きたい」と話した。部長は認めず、道場へ行くよう促したところ、生徒は職員室を出る際に倒れた。部長は生徒を床に寝かせて様子を見たが救急車は呼ばず、別の職員が119番通報したのは約40分後だったという。

 生徒はスポーツ特待生で寮暮らしだった。6月下旬に約2週間、「部をやめたい」と実家に戻り、7月9日に練習を再開したばかりだった。部は熊本県高校総体で男子団体組手3連覇中の強豪。


 もうこういう考えを持ってる奴を根絶しないと駄目だと思います。上がやるから下もやるわけで、上がそうやって下を育てるから育てられた奴も育てる側に回ったら同じ事をやる。そのやり方しか知らないから。なんという負の螺旋なんだろ。そら恐ろしくなる。

 相撲の方も殺された人はものすごい酷い状況だったらしいのに、まだ逮捕されたとかそういう話を聞きません。
 今回の高校生だって、後遺症が残って歩けないんですよ。脳震盪を起こしたのなら安静にしておいて病院に連れて行く、たったそれだけの当たり前の事で防げたのに、何でこんなことになるんだろ。というより何でこんな風にしておいて何もおこらないんだろ。

 仮に私がその辺の歩いてる人をどうにかして脳震盪を起こさせて、水でも何でもぶっかけて意識を戻した直後に走り回らせて、その結果今回と同じ状況になったら間違いなく私は逮捕されると思うんですよね。と言うか逮捕されないとおかしい。
 それなのに「部活の指導中だから」とか「稽古だから」とかの理由で犯罪が犯罪じゃなくなってしまうのは何でなんだろ。絶対おかしいよ、こんなの……。

相撲ってうまくできてるもんだなー

 デイリースポーツのニュースサイトの白鵬結びの一番に懸賞30本かかったという記事。
 横綱白鵬と小結安馬が顔を合わせる大相撲秋場所初日(9日・両国国技館)の結びの一番に、初日としては史上2位となる30本の懸賞がかけられたことが8日、分かった。

 相撲って言うのはすごい良く出来てるもんだなと思ったわけですよ。
 常識で考えたら横綱と小結だったら当然横綱の方が強いわけですよ。多分10回やったら9回は横綱が勝つんじゃないかと思うわけです。相手の力士がよっぽど番付け表に載ってから日が浅いとかじゃなければ実力順に並ぶわけだから格が上のほうが強いのは当然の話のわけですよ。

 そこで出てくるのが懸賞ってわけです。この懸賞ってのはメーカーがその相撲の1つの試合に対して出す賞金のようなもので、力士がまだ塩とかまいてるときに土俵の周りを布を持ってぐるぐる(というほどでもないけど)まわっている人がいるじゃないですか。あの布には会社の名前とかが書いてあって、まぁ要するにその人たちがその試合のスポンサーだよってことですよ。
 この懸賞には6万円入ってて、買ったほうがこの懸賞を全て貰うことが出来ます。ただ全部すぐにもらえるわけではなくて、3万円はすぐにもらえて、残りの3万円は引退したときにもらえるんだっけな?退職金の積み立てみたいなものです(確か)。
 だから試合に勝つと懸賞×3万円もらえるわけですよ。
 でもこの懸賞ってやつは全ての試合につくわけじゃないわけですよ。色んな付き方があって、たまに特定の力士の試合の全てに対してつける企業もありますが、基本的には最後になればなるほどつくわけです。そりゃ後の方の試合の方が観客にもテレビで見ている視聴者にも注目されるわけだから、誰しもどうせお金を払うなら注目されたいと思ってそういうところにお金を払うわけですよ。

 だから後の方の試合には懸賞がたくさんつくわけです。相撲で後の方の試合というと、三役、大関、横綱の試合なわけですよ。そして、相撲の対戦相手ってのは大抵最後の方に強い人同士があたるように出来ているわけです。だから最初の方は弱い力士と強い力士が当たるように意図的に組まれているわけですよ。
 よって当然格が上の力士の方が勝つ可能性は高い。圧倒的に。でもそこに懸賞というファクターを与えるとどうだろうか。例えばこのニュースによると今日のむすびの一番(最後の一戦)は懸賞が30本、つまり180万円のお金がかかっているわけですよ。相撲界ってのは縦割り社会で、横綱はものすごいたくさん給料を貰っているけれど、下っ端の方はやっすい給料しかもらえないわけですよ。だからお金を全然持ってない。そこに180万(90万)もらえるって言われてみなよ。鼻先にニンジンをぶら下げられた馬のように頑張る原動力にやっぱりなると思うんですよね。ニンゲンだもの、お金が全てではないけれど、お金がないと困ることはたくさんあるわけだし。貧乏な生まれの人はお金を稼いで親に楽をさせてやりたいとか思っているわけだし。即金でそんな金がもらえると言われればそりゃ頑張る。
 こうして、時々は横綱とかに勝つ力士が出てくるわけですよ。そうなるとするとどうなるか。ほぼ100%横綱が勝つと思われる試合がちょっとどうなるかわからないわけですよ。横綱が勝つだろうけどもしかしたら……みたいに期待感を煽られるわけです。そうすると相撲ってのはぐっと面白く見ることができるわけですよ。
 そういう意味で相撲ってうまくできてるなーと思うわけ。

 例えば野球なんかじゃ今はどうだかわからないけれど、巨人戦ってのはお金がいっぱい動くけど、球場に人がたくさん入っても、放映権料がたくさん入っても儲かるのは球団だけで選手には還元されない(還元されるところもあるかもしれないけど)。だから特別頑張ろうという気持ちは起こりづらい。特に野球が始まったばかりの4月ごろなんかは。
 でも相撲は弱い力士ほど初日〜5日目ぐらいに強い力士とあたるわけで、そこで勝てばお金が一杯もらえるわけですよ。そして、そういう人たちに勝つことで勢いがついてそのまま優勝してしまったりするわけ。そういうところが相撲を面白くする一役をかっていて、相撲全体をいい方向に回してたりする。最近はあまり人気がないみたいだけど。

 そんなわけで相撲ってのは中々うまくできているなと思ったわけでした。


 相撲は八百長が横行してるってヤバイ経済学に書いてあるけれど、それはまた別の話。
ヤバい経済学 [増補改訂版]
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